中古バスの選び方・チェックポイント

こんにちは、バスしょっぷの竹井です。

今日は、中古バスを買う時のチェックポイントについて書いていきたいと思います。

 

バスを買ったのはいいけど、
走り出すのに修理費で車両代と同じぐらいお金を使ってしまった・・・

走り出すも何も車検が通らない・・・

たまに、そんな悲しい話を耳にします・・・

 

バスは、個体差が非常に激しく、

同じ会社で、同じ年に買った車体番号1つ違いのバスでも程度は全然違います。

 

購入を検討しているバスの隅々までチェックして、

気になることがあれば販売店に確認したり、
修理の見積りを取ってからの購入をお勧めします。

 

これから書くことが全てではないですが、参考までにご活用ください。

 

エンジンのチェックポイント

・エンジンの排圧をチェック

排圧チェック

*写真のホースの部分からオイルが垂れているようだと、ピストン関係にそろそろ手をかける時期です。

・オイルキャップを開けて、水滴がついてないか、白く濁ったものがついていないか
*ついていれば、オイルにクーラントが混じっています。

・ラジエータのキャップを開けてオイルがついていないか
*ついていれば、クーラントにオイルが混じっています。

・オイルの漏れ

・吹き返しがないか

・異音がしないか

・ブレがないか

 

腐食のチェックポイント

腐食がひどいと、いくらエンジンのコンディションが最高でも、
内装が超豪華でも車検に通りません。

ある意味で、バスをチェックするときに一番気を使ったほうが良いかもしれません。

パッと見がキレイでも腐食の上からアンダーコートを塗ってあるだけの場合もあるので要注意です!

 

まずは、バスの下に潜って、フレームやパイプに穴が空いていなか、
肉厚が薄くなっていないか確かめてください。

多少の腐食は、修理できますが、
あまりに酷い状態だと板金代で100万~200万ヘタするとそれ以上・・・

さらに酷いと板金業者もお手上げで断られます・・・

・トランクが腐食により盛り上がっていないか

・パネルを全部あけて腐食が酷いところがないか

・車体番号が消えていないか

・最後は気になるところをハンマーで叩く!!!

*販売店や所有者の方には許可を取ってください。
想像以上にボロボロなって、見るも無残な状態になる場合もあるので・・・

*当社のバスはハンマーで叩かれても問題ありません!

 

外装のチェックポイント

・再塗装は必要か、必要ならば塗装代はいくらかかるか

・板金の必要な箇所は

・フロントガラスの飛び石は

 

空調のチェック

・A/Cの冷え具合は

・ヒーターの温まりは具合は

・エラーコードがでていないか

 

内装のチェックポイント

・内装オーディオは外されていないか、作動するか

・マイクの音は出るか

・メーターに不具合はないか

・メーターに交換歴はないか、初年度とメーターの生産年が違えば交換しています

・距離数は実走行か、80万キロを表示してるからと言って、本当に80万キロとは限りません。

高速バスなんかは、180万キロのときもありますし、
整備をしてれば200万キロ以上走れます。

・シートのへたり、色あせ

・シートベルトの有無、特に補助席

 

バスの出身地は

検討しているバスがどこを主に走っていたかは確認してください。

塩害地域で走っていたバスは、腐食の進みが早いです。

目に見えないところや、洗車しづらいところに融雪剤がたまり気づかぬうちに腐食が進んでいます。

塩害地域でなくとも、洗車をきちんとしていないバスは、腐食が進んでいますので要注意です。

工具関係の有無

意外と忘れがちなのが工具関係です。

特に、発炎筒と消火器は車検に必須ですので有効期限も含めてご確認を。

・ジャッキ

・レンチ

・車載工具

・三角板

・発炎筒(有効期限に注意)

・消火器(有効期限に注意)

 

金額は適正か

安ければ良いってものでもなく、

同じ年式や型式だからと変わらないでしょと言って安い車両を買うと

後々、整備で必要以上にお金がかかるかもしれないので気をつけてください。

上に書いてあるポイントなどをチェックして金額と車体状態のバランスを検討してください。

 

最後はオーラ!

人間と同じでバスにもオーラがあります!

今までどんな使われ方をしていたか。

どんな整備を受けていたか。

所有者が愛情を持ってバスに乗っていたか。

 

手を掛けていたバスにはやはりオーラがあるというか、

仕事をバンバンしてくれそうな感じがします。

 

最後に

バスは安い買い物ではないので、じっくり検討して良い車両をお選びください。

当社では、できる限り事業者の皆様の力になれるように日々営業しております。

バスを買う際に、不明な点やご心配なことがありましたら小さなことでもご質問ください。